手話通訳士とはを知りたい方へ

手話通訳士とは、耳が聞こえないまたは言葉が話せない人に対して、手話を使ってコミュニケーションをとる専門家です。

テレビなどで、画面の下に手話で内容を説明している人がいることがありますが、まさにそれが手話通訳士ということになります。

手話通訳士は国家資格ではなく、省令の定める公的資格となっていて、手話通訳技能認定試験に合格しなければなりません。

全国で手話通訳士として登録している人は、約2900人といわれています。

もちろん、手話に興味があってある程度の知識があれば、いろいろな場で手話通訳を行うことは可能です。

「こんにちは」「ありがとう」などの簡単な日常会話ができる人は、その時々にあわせて手話で会話をしていますよね。

ですが、国会中継やスポーツ観戦、テレビ放送での手話通訳は、どんなに手話の経験があっても、手話通訳士の資格がなければできないのです。

手話通訳士は、国家資格ではありませんが、非常に難易度の高い資格といるでしょう。

手話に興味がある人はわかっていると思いますが、手話というのは、自分の手を使って「あいうえお」の五十音や「私」「あなた」「男」「女」などの単語をはじめ、様々な言葉を覚えなければなりません。

そして、ただ言葉を覚え手で伝えるだけでなく、表情も重要な意思疎通のポイントとなります。

手話では怒った内容を表しているのに、それを笑顔で伝えてしまっては、相手に伝わらない部分が多くなりますよね。

言葉だけでなく表情も合わせて相手にわかるように伝えるのが、手話通訳士の腕の見せ所なのです。

これだけでもかなり難しいことがわかりますが、努力次第で手話通訳士の資格を手にすることは可能です。

実際に手話通訳士として活躍している人の多くは、自分の手話が相手に的確に伝わった瞬間は、とても嬉しいといいます。

どうやったら自分の手話が相手にうまく伝わるのか、常に考えながら仕事をしているのでやりがいも大きいとのことです。努力した分、しっかりと結果が出る仕事とも言えるでしょう。

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